児童館について

こどもたちが健やかに成長していくためには、
それをあたたかく育む環境が必要です。
児童館は、こどものための地域の居場所です。

児童館とは

児童館は児童福祉法第40条にもとづき、遊びをとおしてこどもを健やかに育成することを目的に作られた児童福祉施設です。21世紀を担うこどもたちの総合的施設としてすべてのこどもたちを対象に、地域の人々の協力を得て、さまざまな活動を展開しています。

児童館の活動内容

1遊びによるこどもの育成

こどもにとって、遊びは生活の中の大きな部分を占め、遊び自体の中にこどもの発達を増進する重要な要素が含まれています。児童館は、こどもが遊びによって心身の健康を増進し、知的・社会的能力を高め、情緒がゆたかになるように援助します。また、こどもが自ら選択できる自由な遊びを保証する場であり、こども同士が同年齢や異年齢の集団を形成して、様々な活動に自発的に取り組めるように援助します。

2こどもの居場所の提供

児童館は、こどもが安全に安心して過ごせる居場所になることに加え、こどもの居場所づくりにおけるコーディネーターとして役割が期待されています。そのため、自己効力感や自己肯定感を醸成できる環境づくりに努め、こどもの自発的な活動を尊重し必要に応じて援助します。また、中・高校生の居場所として自主性を尊重し、社会性を育むように援助します。さらに、災害発生時の安全確保の場やオンラインやSNSを活用した相談や交流など、社会の多様なニーズを踏まえた居場所として役割を果たします。

3こどもの権利や意見を尊重した活動の実施

こどもたちが日常の遊びや生活の中で、こどもの権利を理解できるような環境や機会を設け、保護者とともに学ぶことができるように努めます。こどもの意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮されるよう、意見形成への支援・意見聴取を行います。

4配慮を必要とするこどもへの対応

障害の有無にかかわらず、こども同士がお互いに協力できるように活動内容や環境について配慮します。また、社会的・文化的な困難を抱えるこども等へ必要な配慮を行います。

5子育て支援の実施

  • 1保護者の子育て支援

    こどもとその保護者が、自由に交流できる場を提供し、交流を促進するように配慮します。こどもの発達上の課題や児童虐待等の予防に心がけ、地域の子育て支援の拠点として関係機関と協力して継続的に支援します。

  • 2乳幼児支援

    保護者と協力して乳幼児を対象とした活動を実施し、参加者同士で交流できる場を設け子育ての交流を促進します。また、計画的・定期的に実施することにより、参加者が主体的に運営できるように支援します。

  • 3乳幼児と中・高校生世代等との触れ合い体験の取組

    中・高校生世代をはじめ、小学生も成長段階に応じてこどもを生み育てることの意義やこどもや家庭の大切差を理解してもらうために、乳幼児と触れ合う機会を推進します。実施に当っては、乳幼児の権利と保護者の以降を尊重し、学校・家庭や母親クラブ等との連携を図ります。

  • 4地域の子育て支援

    地域の子育て支援ニーズを把握し、包括的な相談窓口としての役割を果たし、保育所、学校等と連携を密にしながら対応します。また、地域住民やNPO、関係機関と連携を図り、ネットワークを築き、子育てしやすい環境づくりに努めます。

6地域の健全育成の環境づくり

児童館の活動内容などを広報するとともに、こどもが地域住民と直接交流できる機会を設けるなど、地域全体で健全育成を進める環境づくりに努めます。さらに地域の児童遊園や施設を活用し、児童館のない地域に出向き、遊びや文化的活動等の体験をする機会を提供します。

7ボランティア等の育成と活動支援

児童館を利用するこどもが、ボランティアとして活動できるように育成・援助し、さらにボランティアリーダーとして仲間と積極的に関わる中で、組織的に活動し、児童館や地域社会で自発的に活動できるように支援します。地域住民がボランティア等で児童館活動に参加できる機会を提供し、地域社会でも自発的に活動できるように支援します。
中・高校生世代、大学生等を対象としたボランティアの育成や職場体験、施設実習の受け入れなどに努めます。

8放課後児童クラブの実施と連携

  • 児童館に来館するこどもと放課後児童クラブに在籍する子どもが交流できるように、またそれぞれの活動が充実できるように遊びの内容や活動場所に配慮します。また放課後児童クラブの活動は、児童館内に限定することなく近隣の環境も活用します。
  • 児童館での活動に、近隣の放課後児童クラブの子供が参加できるように配慮し、協力して行事を行うなどの工夫をします。